百鬼オペラ「羅生門」2,3回目観劇@シアターコクーン
9月23日。羅生門2回目、3回目の観劇に行ってまいりました~
前回から約2週間。ツイッターなどなどで「武弘がやばい」ということはきいていたので、期待度も高かったです。
1回目は2列目上手端あたり。
23日昼公演は11列目上手端あたり、夜公演は二階席4列目上手真ん中あたりでした。
下手から全然見れなかったのだけ心残りだなぁ
でも、高さ距離はいろんなところからみれてよかったです。
舞台そのものとしては2階席から観るのが一番いいなと思いました。
特に羅生門は遠近感とか影をうまく利用しているので、全体見渡せないともったいないなぁ
※基本箇条書きです
舞台全体のこと
まず、ステージの枠?の光の浮き出方がすばらしい!!開演して暗転したあとにぼや~っと枠が光りだすんですよね、ステージの上が一気に別世界に。
あと、あの枠紙芝居の読み台?みたいだなとも思った。
最初の曲はよくよく聞くといろんな劇中歌のモチーフが出てきてるんですね~二回目じゃないと気づけなかった。
死人の女が何者なのかわかった上で、一幕の「変わらないね」のセリフを聞くと、いろんな意味が考えられるな、と。いや一回目は「何者だよ」とか思ってみてたんですけど。
「変わらず、きれいごとばかり」「変わらず自分のことしか考えていない」ってことなのかなと私は解釈しました。
死体の山のコンテンポラリーダンス、ストッキング(?)と床が擦れる音が怖い...二階席でも結構きこえてきました。
柄本さん、語尾が尻つぼみになることは多くて若干ききとりづらい....
満島さんの手首が好きすぎる....大きい手というわけではないのだろうけどほかのパーツが細くて小さすぎるから手がとても大きく見える。宙づりでうたう時の手の動きがとてもツボです。
銀粉蝶さんの発声が一番聞き取りやすい!!老婆、母、巫女と3パターンの年老いた女性を全く違うニュアンスで演じられるのがすごいな、と。
ランプの百鬼??のダンスのステップが面白くてだいすき。そろそろ踊れそう、私。
3回見たけどやっぱり脚本は微妙だなぁと。3つの話を織り交ぜることに意味を出してほしかった。つながりがあるだけって感じなんだよなぁ...
吉沢亮さんのこと
吉沢さんが舞台中泣いたの泣いてなかったので、ファンがもめてた後だったから「泣くかな?」みたいな観かたしてしまった...うーん
歌がほんっっとうにレベルアップしていて、聞いていて不安定になる瞬間が全くなくて!!!あと、発音もくぐもることがなくてとても聞き取りやすかった。
歌う武弘はなんだろう、とても幸せそうで。それが諦めなのか、本当に幸せなのか、狂ってしまったからなのか。私にはまだ、判断できない。千穐楽の頃には自分なりの解釈をしたいなぁ。それが吉沢さんの解釈と異なったとしてもね。
自害をする前後の武弘の表情がコロコロと変化していく様子が、なんだか走馬燈のように見えた。
藪の中の武弘
1パターン目
ただただ震えていて、目をそらしていて。なんというか一番ありえそうな姿。多襄丸が殺したっていうのもしっくりくるしね。
2パターン目
どちらかというと無感情。ぼーっと真砂たちの姿を観ていて、拒否も肯定もなくなすがまま。叫びも特にないし。死に方は一番美しいと思う。
3パターン目
感情がどわーっと流れ出る感じだな、と。感情のふり幅にくらくらする~
藪の中って結局、どう解釈すればいいんだろう、誰かが嘘をついているんだろうけど、嘘をついた理由は?基本自首だし。真相はやぶの中~ってね。
吉沢さんにたいする期待とか
一回目見た時の吉沢さんはこの世界に必死にくらいついていこう!というハングリー精神をどちらかというと感じたんだけど。今回は自分の解釈がしっかりあってそこにぐっと観客を引き寄せられている印象。役を自分のものにするってこういうことだな、と。
あと、主人の動きにだいぶ余裕が出てきたのではないかと....!でも、もう少し滑らかにうごいてほしい笑
一つ難点をあげるとしたら姿勢かなぁ。カテコで一人姿勢悪いのがきになる、かわいいけどね笑
次観るときは、この舞台は吉沢さんはどうなっているのか...!!
とても楽しみです。次は兵庫!!!